夫婦生活をニーチェの言葉から考える
ニーチェの言葉から夫婦生活を考えると、夫婦円満のヒントが見えてきます。歳を重ねるほどに夫婦の愛を深めるにはどうしたらいいのか?
まずはニーチェとはどんなひとなのでしょうか?日本でも超訳版がベストセラーになりましたよね。
「自分を常に切り開いていく姿勢をもつことが、この人生を最高に旅することになる」
「今のこの人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をしてみてよ」
「喜ぼう、この人生を、もっと喜ぼう、喜び、嬉しがって生きよう」
ドイツの詩人、哲学者。ショーペンハウアーの意志哲学を継承する「生の哲学」の旗手であると同時に、キルケゴールと並んで実存哲学の先駆者ともされる。
現代の精神状況に関する鋭い分析、徹底した文明批判、つまり「ニヒリズム」の摘発によって、狭義の哲学のみならず、文学を含む現代思想全般に多大な影響を与えた。
しかし冷静にみれば、ニーチェの本領は単なる文明批評にではなくて、人間の究極のよりどころ、人間が人間であることに意味をあらしめている超越論的なものを、冥界(めいかい)や死のイメージ、いわゆる「背後世界」的な比喩(ひゆ)にとらわれることなく、根源の生=ディオニソス的なものとして提示した点に求められる。日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より
超訳ニーチェの言葉
・そのままの相手を愛する
・愛し方は変わっていく
・愛の眼と求め
・愛の成長に体を合わせる
・ずっと愛せるか
・より多くの愛を欲しがるうぬぼれ
・女を捨てた女
・愛することを忘れると
夫婦生活をより良くするために
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
1.そのままの相手を愛する
愛するとは、若く美しいものを好んで手に入れたがったり、すぐれたものをなんとか自分のものにしようとしたり、自分の影響下に置こうとすることではない。
愛するとはまた、自分と似たような者をさがしたり、嗅ぎ分けたりすることでもないし、自分を好む者を好んで受け入れることでもない。
愛するとは、自分とは全く正反対にいきている者を、その状態のままに喜ぶことだ。自分とは逆の感性を持っている人をも、その感性のままに喜ぶことだ。
愛を使って二人の違いを埋めたり、どちらかを引っ込めさせるのではなく、両者の違いのままに喜ぶのが愛することなのだ。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
2.愛し方は変わっていく
若いときに心ひかれたり愛そうとするものは、新奇なもの、おもしろいもの、風変わりなものが多い。そしてそれが本物か、偽物かのど気にしないのがふつうだ。
ひとがもう少し成熟してくると、本物や真理の興味深い点を愛するようになる。
人が更に成熟してくると、若い人が単純だとか退屈だとか思って見向きもしないような真理の深みを愛するようになる。というのも、真理が最高の深遠さを単純なそっけなさで語っていることに気づくようになるからだ。
人はこのように、自分の深まりとともに愛し方を変えていく。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
3.愛の眼と求め
愛は、人の中にあたうるかぎり美しいものを見つけ、その美しさを見続けていこうとする眼を持っている。愛は人をできるかぎり高めようとする欲求を持っているのだ。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
4.愛の成長に体を合わせる
性欲に身をまかせてしまうのはすこぶる危険だ。というのは、性欲だけが二人の絆となってしまい、本来の本当の絆でもあるべき愛が忘れ去られてしまうからだ。
愛というものは、ちょっとずつ成長していくものだ。それより先に性欲を追い越させてはならない。愛の発展にすこしだけ遅れて性欲がともなうぐらいがちょうどいい。
そうすると、相手も自分も深い愛を体とともに感じることができるのだから。それは、心も体も同時に幸せになるということでもある。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
5.ずっと愛せるか
行為は約束できるのだ。しかし、感覚は約束できない。なぜなら、感覚は意志の力では動かないものだから。
よって、永遠に愛するということは約束できないように見える。しかし、愛は感覚だけではない。愛の本質は、愛するという行為そのものであるからだ。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
6.より多くの愛を欲しがるうぬぼれ
男と女がどちらも、もっと愛されたくてはならないのは自分のほうだと思っていると、二人の間で滑稽な喧嘩や面倒な問題が生まれてくる。
つまり二人とも、自分のほうがすぐれているからより多くの愛される価値があるといううぬぼれにひたっているのだ。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
7.女を捨てた女
男を魅了するのを忘れるような女は、その度合いの分だけ、人を憎む女になる。
夫婦生活をニーチェの言葉から考える
8.愛することを忘れると
人を愛することを忘れる。そうすると次には、自分の中にも愛する価値があることすら忘れてしまい、自分すら愛さなくなる。
こうして、人間であることを終えてしまう。
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